
今話題!肌のバリア機能を高める保湿ケアと美容成分
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「いつもの化粧水がヒリヒリする…」
季節の変わり目や花粉、ストレスなどで、普段は気にならない刺激にも敏感になり、肌が不安定になる「ゆらぎ肌」。赤みやかゆみ、乾燥、そしてそれに伴うニキビなど、さまざまなトラブルが次々と現れ、何を使ったらいいのか分からなくなりますよね。
今回は、そんなデリケートな「ゆらぎ肌」を救う、バリア機能を立て直すための保湿ケアと効果的な美容成分についてご紹介します。
ゆらぎ肌の原因は「バリア機能の低下」
健康な肌は、レンガとセメントのように、角質細胞(レンガ)が細胞間脂質(セメント)によってしっかり結合しています。これにより、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぎ、肌内部の水分を保持しています。
しかし、以下のような要因でこのバリア機能は壊れてしまいます。
・乾燥: 湿度の低下やエアコンの風などで肌が乾燥すると、細胞間脂質が減少し、バリア機能が低下します。
・摩擦: マスクや洗顔時の摩擦は、物理的に肌のバリアを傷つけ、肌荒れを引き起こします。
・ストレス: ストレスはホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバー(新陳代謝)を妨げ、バリア機能が低下する原因となります。
徹底すべきは「優しい洗顔」と「保湿」
ゆらぎ肌のケアで最も大切なのは、「肌に刺激を与えないこと」。まずは、日々のスキンケアを見直しましょう。
1. 泡洗顔で摩擦を避ける
洗顔料をしっかり泡立て、泡で顔を包み込むように優しく洗います。指でゴシゴシこすらず、泡のクッションで汚れを吸着させるイメージです。すすぎは36℃前後のぬるま湯で、丁寧に洗い流しましょう。
2. コットンを使わず、手で優しく保湿
化粧水や乳液を塗る際は、コットンではなく清潔な手のひらを使いましょう。手のひらで顔全体を包み込むように優しくプレスすることで、摩擦を避けながら、肌の奥まで美容成分を浸透させることができます。
バリア機能を高める「美容成分」を味方につける
肌のバリア機能を修復し、潤いを守るためには、特定の美容成分を積極的に取り入れることが効果的です。
1. セラミド・ヒアルロン酸
セラミドは、肌の角質層に元々存在する成分で、水分を抱え込み、外部刺激から肌を守る重要な役割を担っています。セラミドが不足すると、肌の水分が蒸発し、乾燥が進みます。
ヒアルロン酸は、わずか1gで6リットルもの水分を保持できると言われるほどの高い保湿力を持っています。肌表面で潤いの膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。
2. PDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)
別名「サーモン注射」としても知られるPDRNは、サーモン由来のDNA断片から抽出される成分です。肌の線維芽細胞に直接働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートすることで、肌のハリや弾力を取り戻す効果が期待できます。肌の根本的な再生を促すため、ゆらぎがちな肌の立て直しに有効です。
3. ヒト幹細胞培養液
美容医療から広まったヒト幹細胞培養液は、肌の再生・修復を促す成分です。肌の幹細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった美肌成分の生成を助けます。肌本来の力を引き出すことで、ゆらぎにくい健やかな肌へと導きます。
4. NMN
ビタミンB3の一種であるNMNは、若返り成分としてサプリメントでも注目されています。体内のサーチュイン遺伝子を活性化させ、細胞の老化を防ぐ効果があると言われています。肌の細胞レベルに働きかけることで、肌の再生力を高め、ハリやツヤのある肌へと導きます。
まとめ:肌荒れは「肌の悲鳴」
ゆらぎ肌は、あなたの肌が「休みたい」と発しているサインです。
・優しい洗顔と手での保湿で摩擦を避ける。
・セラミドやヒアルロン酸など、肌のバリア機能を立て直す成分を取り入れる。
・PDRNやヒト幹細胞培養液といった先端成分にも注目する。
・そして、何よりもストレスを溜めないことを心がけましょう。
肌の調子が悪い時こそ、基本に立ち返り、自分の肌と向き合う時間を作ってみてください。丁寧なケアを続けることで、きっと肌は応えてくれるはずです。