
いびきに悩んでいる方へ、すぐできる解決策
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「最近、いびきがうるさいって言われた…」
「朝起きても、なんだか口の中がカラカラ…」
いびきは、周りの人だけでなく、自分自身の健康にも深刻な影響を及ぼすことがあります。たかがいびき、と軽く考えてはいませんか?実は、いびきは体からのSOSサインかもしれません。
今回は、いびきの原因を正しく理解し、今夜からすぐに試せる具体的な解決策についてご紹介します。
いびきはなぜ起こる?3つの原因
いびきは、眠っている間に空気の通り道(気道)が狭くなることで起こります。狭くなった気道を空気が通る際、周りの粘膜が振動し、あの独特の音が鳴るのです。
気道が狭くなる主な原因は以下の3つです。
1. 肥満
体重が増えると、首や喉周りにも脂肪がつきます。この脂肪が気道を圧迫し、狭くなることでいびきが起こりやすくなります。
2. 飲酒
アルコールには、筋肉を弛緩させる作用があります。寝る前にお酒を飲むと、喉や舌の筋肉が緩み、舌の根元が喉の奥に落ち込んで気道を塞いでしまいます。
3. 口呼吸
人は本来、鼻で呼吸をするものです。しかし、花粉症や鼻炎などで鼻が詰まっていると、無意識のうちに口呼吸になります。口呼吸になると、舌が喉の奥に落ち込み、いびきの原因となります。
いびきを放っておくとどうなる?
単なる騒音問題と捉えられがちないびきですが、実は健康上のリスクも潜んでいます。
・睡眠の質の低下
いびきをかいている人は、睡眠中に何度も呼吸が止まる**「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」**になっている可能性があります。これにより、脳が十分に休むことができず、日中の強い眠気や集中力の低下、疲労感につながります。
・病気のリスク上昇
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心臓や血管に負担がかかり、高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中といった深刻な病気のリスクを高めることがわかっています。
今夜からできる!いびきを軽減する5つの解決策
1. 横向きで寝てみる
仰向けで寝ると、舌が重力で喉の奥に落ちやすくなります。これを防ぐために、横向きで寝ることを試してみましょう。抱き枕を使うと、安定して横向きの姿勢を保ちやすくなります。
2. 寝る前のお酒を控える
お酒は、喉の筋肉を緩め、いびきをひどくする原因です。心地よい眠りのためには、寝る3時間前までには飲酒を終えるように心がけましょう。
3. 鼻呼吸を意識する
鼻炎や花粉症で鼻が詰まっている場合は、まずその治療を行いましょう。また、就寝中に鼻呼吸を促す鼻腔拡張テープや、枕を少し高くするのも効果的です。
4. 体重管理を心がける
体重が増えるといびきが悪化します。無理のない範囲で、適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、体重をコントロールしましょう。
5. マウスピースや医療機関への相談も視野に
市販のいびき防止マウスピースや、歯科医院で作製するマウスピースは、下顎を少し前に出して気道を広げる効果があります。また、いびきがひどい、または日中の強い眠気がある場合は、耳鼻咽喉科や呼吸器内科を受診し、専門医に相談することも重要です。
いびきは、ただうるさいだけでなく、あなたの健康に深く関わっています。
まずは、今夜からできる簡単な対策を一つずつ試してみてはいかがでしょうか。